オレとレッチリ

レッチリについて書くと自分語りになってしまい気持ちが悪いのだが、これ以上の機会ももう表れない気がするので書いておく。
18歳の時でした。親・兄弟・親戚・自分・高校の先生の全員が予想した通り、軽々と大学受験に失敗したオレは晴れて浪人生になりました。宅浪して一人で勉強することなどとてもできる人格ではないことは親もオレも分かっていたので、予備校というやつにご入学することとあいなりました。
しかしオレの住む町はド田舎だったので、予備校というやつは存在しませんでした。仕方が無いので電車で1時間近くかかる街まで通学をすることになりました。それまで自転車15分の通学しかやったことのなかったので、多少の不安を感じたのを覚えています。
不安は的中しました。当たり前ですがオレの通学する電車は会社員・高校生の通勤通学電車であり、やたら込む上にキャッキャキャッキャ五月蝿いのでした。またバカな浪人生には高校生がやたら楽しそうに見えて気に障るのですよ。イライライライラしてしまう。
余談ですがこの時期のオレはよほどアレだったらしく、弟達はオレを反面キョンシーにして大学には現役合格しやがりました。オレのおかげ。
そんな苛立たしい通学を一ヶ月くらいした後ようやく「あ。音楽聴くのいいかも」って。
遅い。と、思われるかもしれませんが、前述した通り自転車通学しかしたことがなかったので、ヘッドホンを使うという発想がなかった。そして、それまでのオレは音楽を聴くという習慣がなかったので。電車の中で音楽を聴くという発想も、隣でシャカシャカいわせて自分の世界に入ってる男に電車の中で出会って初めて気付きましたからね。
そこから受験勉強そっちのけでCD探しに没頭しました。自分がメジャーどころと親和性が低いことはそれまでの人生で理解していたので、「名前は聞いたことあるけど曲は聴いた事無い」ぐらいの微妙なところを片っ端からレンタルCDで借りて聴きました。
そして出会えたのがこの二枚。
Chicken ZombiesThee michelle gun elephant:Chicken Zombies
Blood Sugar Sex MagikRed Hot Chili Peppers:Blood Sugar Sex Magik
今では色んな音楽好きなのですが、なんでかしらんけど当時は本当にこの二枚しか好きになりませんでした。結局一年間ずっと聴いてました。この二枚を聴いてると、見える景色が違って見えるっていうそういう気色の悪いハマリ方でしたね。
Blood Sugar Sex Magikに入ってる曲では特に“Give it away”が大好きだったんですが、今回のライブでは新しいアルバムの曲中心だったんで、やんないかもなーって思ってたら、アンコールの最後の最後でやってくれたんでムチャクチャ上がりました。ギブルゥエイ・ギブルゥェイ・ギブルゥエイナォ!!ってね。叫んだぜチクショー!
と、いうわけで2年間お世話になった課長の送別会とカチ合ったんですけど、ライブを選んじゃったぜチクショー!