スキーに行ったんだけどさ

二月の連休にスキーに行ったときの話。
ある程度みんなで滑った後、「じゃあ昼ご飯の時間と場所決めて、それまで自由行動にしましょう」ってことになりました。オレはちょうどトイレに行きたかったので、みんなと別れた後トイレ休憩して、中級コースでちょっと練習でもするかなあという気分で一人でリフトに乗ったんです。
リフト乗ってるときってみんなやると思うんですけど、ヒマだからブーツやスキー板に乗った雪をがしがしストックで叩き落としてたんですよ。そしたらオレ、気づいちゃいましたね。


「あ、このスキー板、オレのじゃねーや」


EEEEEeeぇぇえええ”ーーーー!!!
マジかよ!?さっき?トイレ休憩行った後?この全く見覚えの無い板履いちゃってた?
で、ふと自分が握ってるストック見てみたら、これまた全く見覚えの無いストックなの。
EEEEEeeぇぇえええ”ーーーー!!!
何これ、どういうこと?全く間違える要素無いよコレ。
ふんでさ、一刻も早く休憩した場所に戻らなきゃいけないのに、そこはリフトの上、下は谷底地上5m。しかもこれまたタイミングが悪いことに、またなんげぇリフト選んで乗っちゃってんのな。アギギ...アギギギギ....


ようやくのことリフト降り場に着いて、いざ休憩場所へ!って滑り出してみたら、実はその板のビンディング、オレの履いてた25.5のスキーブーツより大きいブーツの設定に合わせてあったらしくて、ちょっとひねり加えた瞬間にスポーンって。オレはゴロゴロゴロ、板はスポーン。
自分の失敗に胸はドキドキ頭はクラクラしてんのに、スポーンゴロゴロゴロまで加わっちゃぁそりゃもうリームーですよ。


それでもなんとか30分ぐらいかけて休憩場所にたどり着き、もしかしたらもしかして、このスキー板の持ち主はずっと休憩してて、気づかないうちにこの板を返すことができるんじゃないか。とか、淡い期待を抱いてみたりもしました。しかしそんなオレの淡い期待は叶えられることはなく、オレが持ち去っていたスキー板を待っていたのは、


大柄な白人男性でした


人生オワタ\(^o^)/


なんてその瞬間は思ったのですが、運の良いことにこの白人さん、とても鷹揚な良い方でした。オレが持っていった板はその人の奥さんのものだったらしいのですが、
「もうちょっとでワイフを日本に置いて帰んなきゃいけないところだったよ」
とかアメリカンジョークをかましてくれました。英語だったんでニュアンスがよく分からんけどね。多分きっとジョークだったんだと思う。ビタイチ笑えなかったけどな。


そんなこんなでオレは思いました。
人の間違いを笑って許せるような、優しい人間になろうと。
あと、未確認ミスはしないようにしようと。
あと、もうちょっと英語ができるようにしようと。パニクってかろうじて言えた英語が「Sorry」「I mistake」「Gomennasai」だけだったからね。