内田樹の研究室「情報を抜く」を読んで

内田先生の文章を読むと色々と考えることがあって楽しい。

実際に「情報を抜く」のはきわめて困難である。
けれども、理解も共感も絶した他者を理解したいと望むなら、自分の予断を形成している「情報を抜く」ことが必要であるとわきまえておくだけとりあえずは十分だろう。
情報を抜く - 内田樹の研究室

最近「自分より経験の少ない者の意見を聞く際の態度が、どうにもその人の知性を表しているような気がしてならない」ということを直感的に感じていた。でも何故そういう風に感じるのかが説明がつかなくて、もしかしてただ単に、意見を蔑ろに聞いている人が嫌いなだけで「頭悪そう」と判断しているだけなのかな?と疑念を持ったりしていたのだけど、リンク先文章を読んで予感にちょっと説明がついた気がして嬉しかった。
自分の経験が(まれにであっても)負に働くこともあり、しかし「情報を抜く」のがきわめて困難であると知っている人は、自分より経験の少ない人の意見を蔑ろにはしないよね。そんな人は賢く見えて当然だよなー。