引き抜きたがり

通勤バスの中で、オレの目の前に後頭部をさらしていた女の人は長く艶やかな黒髪の持ち主であったが、その美しい黒髪の中に一本だけ白髪があって、それを発見した瞬間、オレはもう…
引き抜きたくて引き抜きたくて…
自分の引き抜き能力を考えると一本だけ気付かれずに抜くなんて虎眼先生チックなことはできず、ごっそり引き抜いた上に困ったことになるのは目に見えているのでできなかったが…抜きたかったなー。