ラーメンと開発

ラーメンをずるずるすすっているときに思いました。ラーメン屋が新しいラーメンを作る行為とオレの仕事は本質的に同じであると。つまり、材料の組み合わせで良い味(特性)を作ろうとしているところが同じなのです。
しかしタイトルにもあるように、新しいラーメンを作るのとオレの仕事が同じなのは当たり前ですね。どちらも“開発”ですから。開発稼業も材料開発だけじゃなくていろいろありますが、本質的には同じです。すなわち、“既存のものをうまい具合に組み合わせてその局面に合った商品とする”ということです。
そこまで考えて、『じゃあ逆に、旨いラーメン作れるラーメン屋と、良い開発をする開発屋は同じようなタレントをもってんじゃねーの?』と思ったので、もうちょっと考えを先に進めてみました。
まず、材料を組み合わせて美味い味を作り上げるタレント。これはムチャ重要ですよね。まず良さそうな材料を選び試作してみて、何が足りないのか、何がいらないのか、何と何を交換すればよくなりそうなのか。そういうことが分かるタレント、これにはセンスも重要なのはもちろんですけど、経験がものをいうかなあと思います。精進しなくてはなあ。
もう一つは、客のニーズを掴んでいることかなあと思います。はっきりいって、完璧なものなんて開発できやしません。何か欠点を持ってるとか、平均点はクリアするけど非凡なところは無いとかそんなんばっかしです。そんな中客を満足させて『これで満足』と思わせるには、客が何を求めていて何を重要視し、何をそれ程重視していないかを知っておくことでしか対処できないかなあと。
そんな、ラーメン食ってても仕事のことを忘れられない哀れな男の話でした。