ダ・ヴィンチ・コード読んだよ

うちの会社は四連休なんですよ。すごいでしょウフフフフ。
下痢が止まらずに一歩も家の外に出られないけどな。
そんなわけで引き篭もって本読んでます。買ったのは『ダ・ヴィンチ・コード』と『白夜行』。どっちも今が旬って感じでミーハー丸出しだけど、文庫になってたんで丁度いいかなと思って。
ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫) ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫) ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫) 白夜行 (集英社文庫) (3つ同じ顔が並んでるのは気持ち悪いですね)
で、ダ・ヴィンチ・コードの方は読みました。すごく面白かったですよ。以下、ネタバレ含む感想。
次々起きる謎・謎・謎。ルーブル美術館の造形。頻繁に切り替わる場面。初期キリスト教レオナルド・ダ・ヴィンチの蘊蓄。が絡み合い、意識が全く逸らされることもなく一気に読み終わりましたよ。
「名前がついてるキャラが10人程度しかいないのに、『黒幕は誰?』みたいなのはいらねえだろ」とか、「ソニエールおじいちゃんは間違いなく狂人、少なくとも変態なのに、誰もそれには言及せんのかい!」とか文句をつけようもあるのですが、全体的に見て面白いのは確かです。(ソニエールおじいちゃんの変態っぷりは物語の核でもあるのでしょうがないっちゃぁしょうがない)
でも映画化はどうかな?という話ではありますね。既に読んだ友達もそう言ってましたが。
この話の面白さって、レオナルド・ダ・ヴィンチ、初期キリスト教の罪、マグダラのマリアシオン修道会、聖杯、なんかの話がキモで、現代に起こっている殺人事件なんかそれの添え物みたいなもんなので、映画にしてその辺りの面白さをどう伝えるのかな?と、いうことです。そこが腕の見せ所と言えるわけですが。


本の感想とは離れた話になりますけど、オレがこの本を面白く感じた理由のうちに、オレが宗教に興味を持っているってことがあります。たまぁに神はいるんじゃないかと思ったりするんで。*1
なんで神はいるかもなんて考えるかというと、『この宇宙は“できすぎてる”んじゃねえの?』って感じることがあるからです。誰かが精密に描いた設計図通りにできてるような、不条理なぐらいの合理性の上に建っている気がします。*2
そこで宗教の話になるんですが、宗教って宇宙の“解釈”じゃないですか。じゃないですかじゃねーだろって話かもしれませんが、宗教が神の意志に触れるという構造を持っている場合、必ずそうなりますよね。あの…私ラリってませんよ。大丈夫です。
世界にいろんな宗教があるのは、いろんな人達がそれぞれに宇宙の“解釈”をしたからでしょう。その上一つの宗教の中にさえ宗派があって、解釈がちょっとずつずれたりしてます。本の中に「聖書は天国からファクシミリで送られてきたのではない」という言葉が引用されてますが、ファクシミリで送られてくるどころか、黒板に書いてあることをノートに書き写してたら途中で消されちゃったので、消された部分は都合良く書き加えちゃった。みたいな感じでしょうね。
今後どんなに説得力のある善良な宗教に出会ったとしても、オレはそれに属すことはないと思います。間に人間の意思が介在しない宗教はありえず、どうしてもそれに拒否反応が出るからです。ま、どうしても宗教に属さなきゃいけないとなったら、数学か物理かなあと思います。


と、いうわけで(どういうわけ?)宗教に興味を持っているオレには特に面白く読めた話だったということですよ。


はっきり言ってパリに行きたくなりましたね。影響受けやすいんで。真面目に考えるかな。
あと、アヌーの燃えるような痛みを早くなんとかしたいです。

*1:あーなんかドン引きされる気がするな。日本人はこういうのに拒否反応示すような教育されてるから。かくいうオレも他人がこんなこと言い出したら引きますからね。

*2:全ての事象が細大漏らさず因果の中にあるなんて!!…って考えるのはオレが変わってるからなのか?