登山

金曜、社食でカレーを食っていたら同期の友達にばったり会った。
適当に会話していたら、次の日の休日の話になった。
「実は登山に行こうと思う」
「ほう…どこへ?」
「決まってない」
「一人で?」
「いや、もう一人と話していて決まった」
「むぅ…」
沈黙が下りた。
「そういえば近所の山に散歩に行ってみたと言っていたことがあったな」
「言ったな」
「明日はヒマか?」
「来いということか?」
「…うむ」
「…」
「…」
「行くか」
「そうか」


なんだか良く分からないだろうし、オレにだって良く分からないのだがそういうことになった。登山っつっても高さが432mしかない裏山なのであった。


土曜日。車で迎えに来た彼を見て、冗談ではなかったことをようやく悟ったのであった。


集まったのは前日言っていたように三人であった。
「他には?」
「メールはしたが、返事はない」
当然のような気がした。
では、登るか。という時になって、携帯が鳴った。メールをしたという相手であった。
来るという。しかし、もう登り始めるところなのだ。
「15分待つ」
「15分では無理だ」
「ならば…頂上で待つ」


結局、違うルートから登ってきたためにほぼ同時に頂上に到着。合流を果たした。




なんの脚色も無く金・土曜日の出来事を書いてみましたが。…みましたが。