料理にまつわるへっぽこな話(2)

就職したときに、極力自炊はしないようにしようと決めていました。片付けを先延ばしにして台所が荒廃するのが目に見えていたので。
特に、味噌だけは絶対買わないようにしようと心に決めていたのです。発酵食品が冷蔵庫の中でさらに発酵するのが、全くもって忍びねぇので。
そんなわけで、味噌汁が飲みたくなってもインスタント味噌汁をマグカップですすって我慢を重ねてきたわけです。


しかし、電子レンジのせいで最近うっかり自炊を初めてしまったオレ。ある日スーパーに行ったらば、シイタケとネギがむちゃ安なのを発見。
グギギギギ...これは鍋か味噌汁を作れという神の啓示なのか。
さんざん悩んだ(マジで30分ぐらい味噌売り場の前で悩みました)末に、味噌を御購入。
多分使い切れるはず。だって、オレ、今最高に仕事ヒマなんですもの!(というのが理由)
さっそく家で味噌汁を作る。インスタント味噌汁も悪くはないんだけど、やっぱこう、野菜がガッツリ入っているのが味噌汁の醍醐味ですよね。
そして、「よし、できた!」と思ったのですが...


オレの家には、お玉というものがありませんでした。


そして、お椀というものもありませんでした。


あれだね、鍋から直接マグカップに味噌汁注ぐと、野菜の具がなかなか入ってくれないもんですね。あと、うまく入ったところで、マグカップから野菜、食べにくいね。
調理器具や食器って、最適化されて今の形になってるんだなぁって、そう思いました。強く。