漂白剤は化学していた

この間、古着屋に行ったときグレーのGジャンが目に止まりました。
Gジャンちょっと欲しかったし、値段も1900円と安い。これは買いか?
と思ったんですけど、よく見たらかなり着倒したのか襟元や袖口が汗じみで黄ばんでおりちょっと汚らしい感じになってました。色味が白っぽい分さらに目立つ感じです。うーん...。
で、ふと「これって漂白したら落ちねえかな?」と思いつきました。白っぽいから多少漂白して色落ちしても大丈夫だし。安いから失敗してもそれほど痛くもないしな。
ということで買ってみました。これです。


家に帰ってきてさっそく検索です。すると、「カリスマクリーナー」というのが各所で(名前以外は)絶賛されているようです。
http://blog.goo.ne.jp/blackpeachjp/e/21bab057af1d61b66aa8b7ce46fd7f93
http://ameblo.jp/haru-hal/entry-10117544671.html
ということでこれを試してみることにしました。


手順

  1. 液体酸素系漂白剤:重曹=2:1で混ぜ、カリスマ(略 を作る。
  2. カリ(略 を黄ばみ部分に塗り込む
  3. カ(略 を塗り込んだ部分に、やかん等の蒸気を当てる
  4. 通常通り洗濯する

すると...
すげーすげー、めっちゃ落ちたぞこれ!


洗浄前


洗浄後


まあ...正直写真じゃよく分からんけどね。めっちゃ落ちたのよ。
でも、これなんでだ??


ということでさらに検索。検索するとたいてい何でも分かるんだから便利な世の中だ。
http://www.live-science.com/honkan/partner/percarbonate.html
これによりますと、

  • 酸素系漂白剤というのはすなわち過炭酸ナトリウム(2Na2CO3・3H2O2)のことらしい
  • 過炭酸ナトリウムは水に溶けて炭酸ナトリウム(Na2CO3)と過酸化水素 (H2O2)に分離する。
  • 炭酸ナトリウムはさらに加水分解し結果OH-を生成。水は弱アルカリ性になる
  • 過酸化水素は弱アルカリ水溶液中で加熱すると、水と活性酸素に分解する。活性酸素は強力な酸化力を持ち、色素を分解して無色の物質に変える(これが漂白)。分解された物質は除去されやすくなる。

のだそうである。自力でアルカリ環境を整えるところがなかなか巧妙よね。
ということは、カ(略 は何をやっているかというと、重曹(NaCO3)を追加することでアルカリを強化。蒸気を当てることで水と高温を得て、過酸化水素活性酸素を作りやすい環境を確保しているということになる。へー!


意外とやるなぁカリスマ。調べてみてちょっと面白かった。