屋久島旅行記 二日目

4時半起床、5時出発で登山口に向かいました。しかしさすがにGW…かなりの数の観光客が押し寄せており、車を停められたのは登山口2キロ手前の地点。行きはまだましだったけど、帰りはさすがに効いたよオロロ〜ン…。
けれど天気は晴れ。月に35日雨が降ると言われる屋久島ではありえない良い天気。実はこの旅行中、外を出歩いているときはずーっと晴れだったのですよ、フフフフ。普段の行いが偲ばれるではありませんか。…いえ、別にオレの行いが良いと言っているわけではありませんよ。そのとき屋久島に来ていた誰かでしょう。


最初の約9キロぐらいはトロッコの線路の上を延々と歩いていきます。






現在も普通にトロッコが走っているので、走ってきたらさっさと避けなければいけません。




スタンド・バイ・ミーのような光景




死体発見




はっきりいってこのトロッコ線路は長いしタリィです。見所も少なく、若干後悔の念が沸いてきます。「もっと普通の観光地にしときゃ良かったんじゃないか?」「せっかく南の島に来てるのに、オレは何故登山をしているんだ?」と。


しかしそれもトロッコ線路を抜け、本格的な登山道に入ってきたら気分が変わります。でっけえ杉がその辺にゴロゴロあって見応えたっぷりなのです。










でも人間なんて贅沢なものなのです。当初はでっけぇ屋久杉見るたびに驚いていたのですが…このその辺にゴロゴロあるってのが実はくせものでして、あっさり慣れちゃうんですよこれが。その上だんだん歩き疲れてきているので、感動する力も無くなって来ます。
ここでまた後悔の念が復活ですよ。「縄文杉なんつって、今まで見た屋久杉がちょっとでっかくなってるだけじゃん?」「ぶっとい屋久杉の最初の一本見て引き帰してた方が、感動でかくて疲れも少なかったんちゃうのん?」と。


そして…歩き疲れて言葉少なになりつつも5時間を歩き通し、ついに出合った縄文杉は…。




でかっ!!





いやもう、写真じゃ全然伝わりませんけど、とにかくマジででっけえんです。ワラけるぐらいに。普通の屋久杉だって本州で生えてる杉の4〜5倍はぶっといんですよ。それなのにこの縄文杉、その屋久杉のさらに4〜5倍近くぶってえ感じ。疲れてる脳にもはっきり分かる衝撃。正直神々しささえ感じました。


縄文杉を十分に堪能した後は昼飯です。
なんだかケモノ臭いのがオレ達の昼飯を狙ってきてやがります。

ケモノとメンチの切り合いをする友人




正面向くと宇宙人みたいなケモノ





その後、ケモノは白人女性に追いかけられて森に逃げて行きました。今思い返せば、あれがオレ達が見た生きているあのケモノの、最後の姿だったのでした。(当たり前だ)


昼飯を食い終わった後は、当然ですが来た道を帰らなければなりません。<当然ですが>疲れているので来る時よりもキツイです。特にトロッコ線路に出た後は、道も単調だし見るものも無いし…。
正直言いまして、オレと同レベルの体力を持っていない人は、あまり縄文杉を見に行くのをお奨めできません。だって帰り道でヘトヘトになってくればくるほど、「ここまでしてたかがブットイ杉を身に来る価値あったか?」って……オレでギリ!オレでギリです!オレは行って良かったって思ってますけど、オレより体力が無い人は後悔しちゃう可能性があります。オレより体力が無い人でも、『ここまでコストかけて…』とか考えない能天気な方や、帰りはヘリコプターで引っ張って帰ってもらえる財力のある方にはお奨めできます。
まあとにかく、オレは楽しかったです。ギリで。



ホテルに帰ってきたら、その日も当然コース料理なわけです。




相変わらず米は最後で、『焼肉食いに行っても速攻で白米頼むタイプ』であるオレ達は苦しめられたのでした。
この日は旅のメインイベントである縄文杉も見終わったということで、酒も結構飲みました。(実は前日も軽く飲んでますけど)



疲れ果てていたせいか酒がわけわかんないところにキまってしまい、ニヤケ面が止まんなくなってみんなに気味悪がられました。酒弱くなったなあ。