アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない

秋の読書週間第二弾としてこれを読みました.

アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)

アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)

この本、一ヶ月前に読んでいたら「アメリカ人って困った奴らやな。アハハハハ」ですんでいたかもしれないが、今現在読むと、ものっそいタイムリー過ぎて怖くて震えるよ。
この本に書かれていることを総合すると、現在の世界情勢はアメリカの住宅バブルがはじけたことが引き金ではあるけど主要因でないことが分かる。要因は経済だけでなく、宗教、教育、メデイア、etc。つまりアメリカの文化が主要因だということが示唆されている。恐ろしいところに原因があるもんだ。こんなもん一朝一夕で直し様が無い。
アメリカの復権はあるかもしれない。あるかもしれないが、すぐにまた元に戻りそう。何故ならアメリカは中間層がむちゃ薄くて二極化しているので安定しないから。一度はこの危機で理性的な方に傾いたとしても、確実に感情的な方への揺り戻しがすぐにある。やっぱり二極化状態って何につけてもマズイんだろうね。
※追記
その後いろいろ見聞きしたところ、アメリカは二極化することでシーソーをギッタンバッコンし、その揺れ戻しの力を利用して発展してきた歴史があることを知りました。じゃあなんで失敗したんだろう?両方の重りが重くなり過ぎたのか?片方にギッタンしてる時間が長過ぎたのか?