JESUS砂塵航路

「てめえが...生きていたとはな......ジーザス...」

JESUS 砂塵航路 1 (ビッグコミックス)

JESUS 砂塵航路 1 (ビッグコミックス)

JESUS 砂塵航路 2 (ビッグコミックス)

JESUS 砂塵航路 2 (ビッグコミックス)

と、思わずジーザスに早々にぶっ殺されるチンピラと同じ台詞を吐いてしまいましたよ。小学館の携帯サイト「モバMAN」でいつの間にやら連載していたらしい。いくらなんでもそこまでチェックしとくのは無理だ。漫画の世界も恐ろしいことになってきたもんやで。
元々の「JESUS」は10年以上も前に少年サンデーで連載されていた作品である。当時から考えても、全く少年誌に似合わないそのハードボイルドな雰囲気と、青年誌ではあり得ないはっちゃけたストーリー展開で極一部の人間を魅了し尽くした。
学生だった当時、知り合った早々たいへん波長が合った先輩の家に遊びにいったところこの漫画が本棚に入っており、たいそう納得がいった。ということがあった。要するにかなりピンポイントな好みをガッチリ鷲掴みにするタイプの漫画だったわけである。
で、続編である今作であるが、今のところ不満はありつつ今後に期待というところである。具体的な不満は以下の二点。

  1. 教師:藤沢信吾と殺し屋:ジーザスのギャップが重要なのに、ジーザスが教師に慣れ過ぎているのでそのあたりのギャップが薄い
  2. 変態殺し屋のキャラがまだまだ薄い

1に関してはジーザスもだいぶ経験を積んで来ているはずであり、いつまでも昔のままでいるというのも不自然な気がするので、ちょっと寂しいが仕方がない。しかし作者もそれがよく分かっているのか、ここで新キャラ:アッシュを登場させてきた。これはニクい。はっきり言ってオレはやられたぜ。これで今後の学校生活も期待せざるを得ないよ。
2に関してはもうちょっと頑張ってくれと言っておきたい。主人公は武装ヘリだろうがなんだろうがハンドガン一丁で片付けるスーパーマンだが、変態殺し屋には苦戦するという特徴を持っている。もうちょっと濃い目のを配置してくれないとぐっと来る展開になってこないじゃないか。よろしくお願いしたい。
ま、とは言ったものの...
服をビリビリビリ...真っ白い素肌があらわにっていう藤原先生の絵にやられちゃってる人達は大満足すること請け合いです。もう諦めて買いましょう。